アラキドン酸で身体だけでなく脳も若く!

2009/12

アラキドン酸で身体だけでなく脳も若く!

女性ならばいつでも若く美しくいたいもの。アンチエイジングの商品はたくさんあるけれど、本当に効果があるの? という皆さんの戸惑いと好奇心に応える企画です。医学的な根拠を軸に、検証や解説をしていきます。

細胞膜をつくる重要な成分

必須脂肪酸

アラキドン酸は、身体の細胞の膜を構成する重要な成分です。リノール酸から合成されるため体内で作ることができるのですが、その数が限られているため、食事から摂取し、補う必要がある「必須脂肪酸」のひとつです。
必須脂肪酸とは、脳や皮膚、血液などからだ全体に存在する重要な成分です。以前はビタミンFといわれていました。体内でつくり出すことができない、あるいはその量が限られているため、食事から摂取する必要があります。代表的な必須脂肪酸にはリノール酸やγリノレン酸のほか、コレステロールを下げる働きのあるエイコサペンタエン酸(EPA)や、学習能力を高めるといわれているドコサヘキサエン酸(DHA)などがあります。

脳の神経細胞を増強する

物忘れ

さて、このアラキドン酸は脳の中でどのような役割を果たしているのでしょうか。
年齢が高くなると、物覚えが悪くなったり、ど忘れが頻発したりしますが、これは、情報を伝達する脳の神経細胞ネットワークの伝わり方が弱くなるため。何度も同じ伝達経路に刺激を与えていると、伝達力が強くなり学習・記憶能力が高くなるのですが、アラキドン酸やDHAが少ないとこの能力はうまく発達しなくなるのです。
残念なことにアラキドン酸やDHAなどの必須脂肪酸は60代を過ぎた頃から急激に減少しはじめます。もともと、生産量が少ない上に減少していくのですから、脳の働きが鈍るのは当然のことといえます。
だからこそ、脳の機能の低下が気になる人にはアラキドン酸を積極的に摂取する必要があるのです。
杏林大学の研究では、1か月間アラキドン酸を摂取すると、脳年齢が5~8歳も若返っていたということです。さらに、高齢者によく見られる抑うつ症状を軽減する働きも認められたことから、高齢者のQOLの向上にも役立つと考えられています。

アラキドン酸をたくさん取るためには

アラキドン酸は脳にとってとても大切な成分であるのに、体内生産量が少ないですから、体外から摂取する必要があります。
多く含んでいる食材は、豚や牛のレバーや鶏卵などですが、これらは高齢になるとちょっと敬遠しがちなこってりとした食材なのが難点です。さらに、コレステロールやメタボリックシンドロームを心配する方には不向きな食材であるといえます。しかし、サプリメントで補うことができますのでドラッグストアで相談してみてください。
また、アラキドン酸は酸化しやすいので、食べるときはβカロテンやビタミンEを多く含む食品と一緒に食べると効果的です。

<次回更新:1月6日>

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